子犬やシニア犬、歯が悪いワンちゃんを飼っている飼い主さんの中で、ドッグフードをふやかして与えている方もいらっしゃると思います。
ドッグフードをふやかすと、香りがたって食いつきが良くなったり、消化吸収に優れているといったメリットがありますが、逆にデメリットもあります。
今回は、ドッグフードをふやかすデメリットを大調査!
正しいふやかし方も併せてご紹介しますので、是非参考にしてください。
ドッグフードをふやかすデメリットは主に3つ
ドッグフードをふやかすデメリットは、主に以下の3つになります。
①手間&時間がかかる
ドライフードをふやかす時は、お湯を入れて15分程置いておかなければいけないので、時間がかかります。
お湯を入れる手間や、フードをふやかす時間がかかるのはデメリットと言えるでしょう。
②歯や噛む力が弱くなる
毎日ふやかしたフードを与えていると、歯や噛む力が弱くなってしまいます。
なので、健康なワンちゃんにふやかしたフードを与え続けるのはオススメできません。
③歯周病のリスクが高まる
ドライフードは歯にくっつきにくいですが、ふやかしたフードは歯につきやすいので歯石になりやすいと言われています。
これは、ご飯を食べ終わった後に歯みがきすれば問題ありませんが、歯みがきが苦手な子は大変です。
もちろんメリットも!
前項では、ドッグフードをふやかすことのデメリットについてご紹介しましたが、もちろんメリットもたくさんあります。
ドッグフードをふやかすことで、香りがたって風味が増すので食いつきが良くなります。
なので、ドライフードをなかなか食べてくれないワンちゃんや食欲がないワンちゃんに効果的です。
また、柔らかくすることで消化吸収もしやすくなりますし、フードを食べると同時に水分補給もできます。
そして、ふやかすとカサが増すので満腹感が得られるようになり、ダイエットにも繋がります。
正しいふやかし方
ドッグフードをふやかす際に、注意すべきポイントが3つあります。
1つ目は、ふやかす時はぬるま湯を使用することです。
冷たい水や熱湯でふやかすと、お腹が冷えて調子を崩してしまったり、フードの栄養素が熱によって壊されてしまう可能性があります。
だいたい、30~40度ほどのぬるま湯でふやかすのがベストです。
2つ目は、毎食ずつふやかすことです。
ふやかす作業は、手間と時間がかかるので一気に済ませたくなってしまいますが、一度ふやかしたフードは、水分を含むことで雑菌が繁殖しやすい状態になります。
なので、作り置きはせずにその都度一食分ずつふやかすようにしましょう。
そして3つ目は、余ったぬるま湯は捨てずにそのまま与えることです。
ふやかして残ったお湯は、フードの栄養素が含まれているので、捨てずに一緒に与えるようにしてください。
また、急いでふやかしたい場合は、ミキサーやフードプロセッサーの使用がオススメ!
細かくすることで、スピーディーにふやかせますよ。
それから、耐熱容器にフードと水を入れてレンチンしてもOK!
ただし、温めすぎると栄養素が損なわれてしまうので注意してくださいね。
ふやかしたフードとウエットフードの違いとは?
ドッグフードをふやかす代わりにウエットフードを与えればいいのでは? という意見がありますが、その二つには大きな違いがあります。
それは、添加物の量です。
缶詰やパウチなどのウェットフードは水分量が多く、品質保持のためドライフードと比べると添加物が多く入っています。
また、ウェットフードは総合栄養食だけでなくおやつタイプのものやトッピング専用のものもあるので、選ぶ際は注意が必要です。
そして、ウェットフードはドライフードに比べてコスパが悪いのも難点です。
賞味期限が短いものも多く、一度開封すると酸化していくので早めに食べ切らないといけません。
それらの点から、ドライフードは長期保存でき、必要な分だけふやかせばいいので使いやすいと言えるでしょう。
ふやかし方に関するQ&A
①ふやかしても食べない時は?
水でふやかしても食べない時は、水の代わりにペット用スープや肉や魚を調理してでた出汁などでふやかしてみましょう。
犬も好みがあるので、好きな香りのものでふやかしてあげてください。
②犬用ミルクは使ってもOK?
使っても構いません。
ただし、通常のフード量にプラスするとカロリーオーバーになるので、フードの量を減らすなどして調整してください。
まとめ
ドッグフードをふやかすことは、メリットはもちろんデメリットもあるので、ふやかす理由がデメリットより勝っているか、一度考えてから与えるようにしましょう。
一度ふやかすと品質は落ちていってしまうので、だらだら食べはせず、残したら早めに下げるようにしてください。
また、ふやかし方を間違えるとフードの栄養成分が失われてしまうこともあるので、気を付けてくださいね。